パーソナル・トレーナーの池澤智です。

今日は、ダイエット先進国アメリカで提唱されてきたダイエット法について、時系列ごとにお伝えいたします。

 

1990年代:「カロリーオフ、ローファット、ファットフリーダイエット」

この頃は、「とにかくカロリーを無くせば、痩せるんじゃないか?」

食べた量が、動く量より少なければ、その人は太らない。動く量のほうが少なくて、食べた量の方が多くなると、太る。という原理が提唱されていました。

これらがうまくバランスが取れてるから人は体重を維持できる、という発想なのですが、食べ物は三大栄養素つまり、脂肪・糖質・タンパク質に分けられるので、この3つの栄養素のバランスをどう整えればカロリーが低くなるか?ってことを考えたのが、この時代の特徴です。

例えば、脂肪と糖質とタンパク質があったら、脂肪だけが1グラムあたり9キロカロリーであるのに対し、糖質とタンパク質は、1グラムあたり4キロカロリーという熱量を持っています。なので、1グラムあたりの熱量が多い脂肪を食べる量を減らすことによって、もしも同じグラム数を食べた場合には、カロリーが減る。という考え方です。

「とにかく脂肪を減らせば、何カロリーかオフできるよね」と言ったのが、一番最初のダイエット始まりになります。ノンファットといったキーワードが聞かれるようになり、アメリカは一時期ノンファットブームになりました。ポテトチップ、チーズ、バター、ミルクなど、ノンファット商品が登場しました。

さらに、ノンファットには税金かけません!と言ったぐらい、国をあげて取り組みがなされました。でも、どれも美味しく食べれる物ではなく、ノンファットブームはあまり続きませんでした。また、「脂肪を減らしたら本当に人は痩せるのか?」というところの研究が進んだ結果、たとえ脂肪を食べなかったとしても、体の中の脂肪が消費されていく順番は2位だということが分かりました。1位は糖質でした。

体内のエネルギーは、糖質から使われ、脂肪がセカンドで使われます。つまり、このセカンドの脂肪を食事で抑えたところで、使われるエネルギーの1番目にはなってないので、体のなかの脂肪は残ったままになることが分かりました。食事から脂肪を減らしても、脂肪が体内に入ってこないだけで、体の中にある脂肪は減らすことができなかったという結果が出ました。『体重は落ちたけれども、体のラインはあんま変わらないよね』ダイエットを試みた人たちは、そんなことに気がつきました。

脂質は全然燃えなくて、体重が落ちたとしても体のカタチが変わらなかったら、ダイエットっていえるのかな?と欲が出てきた。そんな変遷がありました。そんな変遷を経て登場した1990年代の次なるダイエット法、アトキンスダイエットについて次回はお伝えさせていただきます。

パーソナル・トレーナー 池澤智