パーソナル・トレーナーの池澤智です。

前回、カラダをうまく使えるようにするために必要なトレーニング、 それは脳からの指令を筋肉へ伝える神経をトレーニングする『神経系トレーニング』であるとご紹介しました。

(参照:美の定義とは?

 

今回は『神経系トレーニング』について詳しくお伝えします。

 

《神経を通わせるトレーニングってどんなトレーニング?》

 

神経系トレーニングを簡単に説明すると『神経を通わせるトレーニング』です。

人はカラダを動かす時、『右足を上げよう』『右手を動かそう!』という脳からの指令を神経に伝達し、 その筋肉を動かします。 その脳から筋肉への指令を出す神経伝達経路を良くし、2つ以上の筋肉を順番に使う能力(連動)を向上させることでキレのある動きが可能になります。

日本でボディメイクが流行り始めた頃、 主要な神経系のトレーニングは『パワーリフティング』というウエイト・トレーニングの種目で行っていました。

パワーリフティングは神経系を強化するのにとても効果的ですが、筋肉量が多ければ出来るわけではなく、2つ以上の筋肉を連鎖的に使えないと上手く重さを上げることができないという、難易度の高い種目でした。

 

《スーパートレッドミルの導入》

 

そんな中、トータル・ワークアウトの創設者ケビン山崎は、1993年にアメリカで『スーパートレッドミル』という画期的なトレッドミル(屋内でランニングやウォーキングを行うためのマシン)に出会いました。

これまで『パワーリフティング』で行っていた神経系トレーニングを『走ること=ダッシュ』に置き換え、 『坂道をダッシュするときのカラダの使い方』をスーパートレッドミルでダッシュを学びながら、神経系を発達させることができます。

パワーリフティングを一度もやったことがない人は多いですが、 『走ること=ダッシュ』は誰でも一度は経験のある動作であることにケビン山崎は着目し、 パワーリフティングで習得できる効果を25%上回ることができる画期的なものとしてダッシュをプログラムに組み込みました。

その効果を簡単に説明すると 、例えばスポーツ選手の場合、筋肉があるだけではホームランは打てませんが、 筋肉があり、そして『カラダの使い方』を理解すればホームランを打つことが容易になります。 『結果が出やすい』スーパートレッドミルでの神経系トレーニングは、特にスポーツ選手には絶対的に必要なものでした。

『ダッシュ』は一番強度が高い種目です。 ダッシュ時のカラダの使い方を理解することができれば、その他の種目はダッシュより強度が低いため、楽にできるのでは?という考え方です。

 

2001年より、トータル・ワークアウトはスーパートレッドミルを使ったダッシュでカラダの使い方を学ぶ『スピード・トレーニング』を導入し、スポーツ選手はもちろん、一般の方へのプログラムにも取り入れていきました。

 

では、ダッシュを取り入れた『スピード・トレーニング』とは具体的にどんなものなのか?

次回はスピード・トレーニングのメソッドについてご紹介します。

 

パーソナル・トレーナー 池澤智